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水蒸気の速度を競うレースであるシュナイダートロフィーレースは1913年から31年まで欧米各地において開催された。このエアレースに1929年イタリアが送り込んだ新鋭機がマッキM.67でした。この時代の航空機には可変ピットプロペラとフラップが無く、高速を出すためには高翼面荷重の機体をつくることはできても離陸に困難をきたすことがあった。離陸には十分加速させ浮かび上がらせる、つまり長大な滑走距離が必要で、陸上機よりは制約のない滑走距離が得られる水上機のほうが高速機に向いていた。1923年にはアメリカが軍の総力を挙げて参戦し圧勝、レースはメーカーの名誉から国の威信を賭けたものへと変貌していった。1926年イタリアではムッソリーニの政治的利用もありマッキ社を支援し優勝を勝ち取ったのが本機である。 この画では離水の為、加速中のマッキM.67のパワーとスピードを見事に表現されています。また機体の赤と水面の色のコントラストも鮮やかで目の醒めるような一枚です。 製作年 : 2000
このプリントはアイボリー掛かった厚めのアート紙に原画と見間違うばかりの高精度の印刷で作品を写しとりました。まとわりつく空気の流れまで再現した機体、表情を持った雲、空気の層を透して見る地上など『小池繁夫』氏の描くアビエーションの世界を存分に楽しんでいただけます。
◇ イラストサイズ：400×315mm（原寸大）/アートプリントサイズ：625×453mm ◇ 特製専用ケースに入れ、折れ曲がらないよう強度十分な段ボールのパッケージで梱包しお届けいたします。