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紫電改はその名が示すように紫電を再設計したものであった。しかし「改」の印象からは程遠く主翼以外のものをほぼ再設計しており別の機体と言っても差し支えないほどのものある。紫電は水上戦闘機強風を改造したものだが、完成を急いだため陸上戦闘機としては更なる改良が必要であった。これは紫電の中翼形式を低翼化することを意味していた。また再設計に際し部品数と工数の低減が計られ部品数は紫電の2/3弱となった。これらの設計開始より試作1号機の完成までに要したのは10カ月であった。更に昭和17年5月に原型機である強風の1号機初飛行が行われ紫電を経て紫電改試作1号機が完成したのは18年12月末であり、その間2年弱の短時日であった。
紫電改の初陣は昭和20年2月16日の艦載機による関東地区への攻撃に対してであり、横須賀空の紫電改3機が迎撃にあたったとされる。これより先、各地よりベテランパイロットを集め紫電改を乗機として制空権の回復するという源田実大佐の構想により343空(剣部隊)が編成され同年3月の呉地区の迎撃戦において54機の紫電改と紫電8機で日本側発表で52機撃墜の大戦果を記録した(損失16機)。以降、343空は終戦まで健闘を続け170機の撃墜を報じ日本海軍戦闘隊の掉尾を飾った。
画は空戦起動中の紫電改を描いた緊張感のあるものです。画中が暗いのは力尽きた戦闘機の黒煙のためでしょうか。紫電改2機によるダイナミックな一瞬を切り取った作品です。 製作年: 1999
このプリントはアイボリー掛かった厚めのアート紙に原画と見間違うばかりの高精度の印刷で作品を写しとりました。まとわりつく空気の流れまで再現した機体、表情を持った雲、空気の層を透して見る地上など『小池繁夫』氏の描くアビエーションの世界を存分に楽しんでいただけます。
◇ イラストサイズ:400×315mm(原寸大)/アートプリントサイズ:625×453mm ◇ 特製専用ケースに入れ、折れ曲がらないよう強度十分な段ボールのパッケージで梱包しお届けいたします。