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パッケージ用に描かれる絵とは違って、このようなオリジナルの魅力の一つは背景がしっかりしていること。大戦末期に日本の上空の防衛に使われた鍾馗だが、今回の小池さんの作品はどちらかというと戦争中盤のビルマ、フィリピンかベトナム辺りの任務が描かれていると思えるようなジャングルが背景になっています。太陽光の反射や雲、金属の機体がいつものように繊細に表現されていますが、それ以上にこの絵のように綺麗な自然色が殆どの面積を占めているのが大変めずらしいです。
1200機あまり作られた鍾馗ですが、残念ながら一つも現存していません。戦争中の写真も白黒で解像度がいまひとつのものが殆どのため、鍾馗本来の米軍機に負けない力強さを伺えるのはこのような素晴らしい作品だけになってしまいました。
この原画はアクリル画材をアートボードに塗ったもの。ボードの寸法は約54cm x 39cm。絵自体は約44.7cm x 33.5cm。